自由法曹団埼玉支部は、1975年、約15名の弁護士で結成されました。
結成以来、各団員は、埼玉教職員組合事件等の刑事弾圧事件、沖電気大量指名解雇事件、南埼病院解雇事件等の労働事件、東北・上越新幹線訴訟、秩父じん肺集団訴訟等の環境・公害事件等、平穏な市民生活を揺るがす多くの問題に積極的に取り組んできました。
また、個別事件だけではなく、憲法ミュージカル、憲法学習会など様々なツールにより、広く市民に向けて平和の尊さ、憲法の価値を伝えるメッセージを発信してきました。
結成後約40年を経て、今では埼玉支部に約100名の弁護士が加盟し、浦和、大宮、越谷、川越、熊谷の各地域に拠点となる法律事務所があります。
現在も、各団員は、TOTO雇止め事件等の労働事件、アスベスト訴訟、原発訴訟等の環境・公害事件、9条俳句不掲載事件等の憲法訴訟等に携わり、変わらず市民の平和と自由を守るための活動を続けています。
特に、10年ほど前から、非正規社員の増大と相まって、格差・貧困の問題が深刻化しています。埼玉支部の団員は、生活保護引下げ違憲訴訟、三郷生活保護裁判といった個別事件に取り組む他、反貧困ネットワーク埼玉、埼玉奨学金ネットワークを立ち上げ、広く市民の皆さんとつながり、活動の輪を広げています。
時代の移り変わりと共に、取り組むべき課題は変わりますが、自由法曹団埼玉支部は、これからも市民の皆さんと団結して、自由と人権を守るための活動を続けてゆきます。
弁護士 谷川生子