自由法曹団は、人権と民主主義の実現をめざすことを掲げた弁護士の個人加盟の団体です。その目的は「基本的人権をまもり民主主義をつよめ、平和で独立した民主日本の実現に寄与すること」であり、「あらゆる悪法とたたかい、人民の権利が侵害される場合には、その信条・政派の如何にかかわらず、ひろく人民と団結して権利擁護のためにたたかう」ことです。東京に本部を置き、都道府県や地域ごとに支部があり、我が埼玉支部でも約100名を超える弁護士が加盟し、様々な活動をしています。
自由法曹団の活動分野は、刑事弾圧・冤罪事件、労働事件、税金訴訟、環境・公害事件、消費者事件など市民生活のあらゆる分野にわたっていますが、市民の自由と人権を徹底的に守り抜くという視点を貫いています。
団員は各法律事務所に所属して弁護活動を行うと同時に、広く市民や諸団体と手を携え活動することにより、権利救済や権利実現をはかっていくことを追求しているところに、大きな特徴があります。
歴史をひもときますと、1921年(大正10年)に神戸における労働争議の弾圧に対する調査団が契機となって結成され、労働者・農民・勤労市民の権利の擁護伸張を旗じるし、基本的人権をまもり民主主義をつよめ、平和で独立した民主日本の実現に寄与し、あらゆる悪法とたたかい、人民の権利が侵害される場合には、その信条・政派の如何にかかわらず、ひろく人民と団結して権利擁護のためにたたかって現在に至っています。
この間、平和、民主主義と人民の生活と権利を守るため、秘密保護法、戦争法-安保法制反対、共謀法反対、そして憲法改悪反対など闘い続けて来ましたし、最近では、9条俳句訴訟、安保法制違憲訴訟、生保切り下げ違憲訴訟、年金切り下げ違憲訴訟等々にも取り組んでいます。
皆さまのご理解とご協力のほどお願いします。
弁護士 柳 重雄