自由法曹団 埼玉支部

自由法曹団は、憲法改悪阻止、戦争法・共謀罪廃止のために奮闘しています。

支部長挨拶
 自由法曹団は今年で創立100周年を迎えます。
 1921年神戸の川崎造船・三菱造船の労働争議に対して加えられた流血の弾圧に抗して多くの弁護士が調査と抗議の活動に立ち上がったのがきっかけでした。人権の擁護や民主主義の実現を旗印に当時新進の弁護士が結集をしました。戦前の厳しい抑圧のもとで、あくまで進歩や自由を求め闘った弁護士の先輩達の困難な闘いは私たちの誇りでもあります。

 その後も社会が大きく変化する中で、自由法曹団は様々な課題に人権擁護、民主主義の実現の立場から取り組んできました。憲法を擁護し活かしていく立場からさまざまな悪法反対の運動、憲法と平和の問題をテーマにした訴訟、権力による人権侵害事件に対する取り組み、過労死問題、非正規切りなど労働者のいのちや権利を守る裁判や活動、福島第一原発事故の責任追及や被害救済など市民の権利を守るための活動など多くの場面で活動しています。これにとどまらず、全国各地の弁護士がそれぞれに生起してくる人権課題に取り組んでいます。いずれも現実を見据え、事実と道理を大切にし、多くの人々とともに裁判や運動を進めています。

 今新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲っています。私たちはこれまでの社会のありようを厳しく問われています。さらに、待ったなしと言われる地球温暖化の問題、原発はこのままで本当にいいのかなど大きな不安の中にいるように思います。私たちは、こうした未来のあり方につながる問題にも目を向けていく必要があります。

 自由法曹団では、多くの弁護士の方、とりわけ未来を担う若手の弁護士の皆さんの参加を期待しています。また、多くの市民のみなさんともさらに提携を進めていきます。新しい視点、発想も大切にして、憲法や人権を擁護し、民主主義の確立する闘いを今後も進めていきたいと思います。

2021年5月27日
弁護士 島田浩孝

前支部長 挨拶

自由法曹団は、人権と民主主義の実現をめざすことを掲げた弁護士の個人加盟の団体です。その目的は「基本的人権をまもり民主主義をつよめ、平和で独立した民主日本の実現に寄与すること」であり、「あらゆる悪法とたたかい、人民の権利が侵害される場合には、その信条・政派の如何にかかわらず、ひろく人民と団結して権利擁護のためにたたかう」ことです。東京に本部を置き、都道府県や地域ごとに支部があり、我が埼玉支部でも約100名を超える弁護士が加盟し、様々な活動をしています。

自由法曹団の活動分野は、刑事弾圧・冤罪事件、労働事件、税金訴訟、環境・公害事件、消費者事件など市民生活のあらゆる分野にわたっていますが、市民の自由と人権を徹底的に守り抜くという視点を貫いています。

団員は各法律事務所に所属して弁護活動を行うと同時に、広く市民や諸団体と手を携え活動することにより、権利救済や権利実現をはかっていくことを追求しているところに、大きな特徴があります。

歴史をひもときますと、1921年(大正10年)に神戸における労働争議の弾圧に対する調査団が契機となって結成され、労働者・農民・勤労市民の権利の擁護伸張を旗じるし、基本的人権をまもり民主主義をつよめ、平和で独立した民主日本の実現に寄与し、あらゆる悪法とたたかい、人民の権利が侵害される場合には、その信条・政派の如何にかかわらず、ひろく人民と団結して権利擁護のためにたたかって現在に至っています。

この間、平和、民主主義と人民の生活と権利を守るため、秘密保護法、戦争法-安保法制反対、共謀法反対、そして憲法改悪反対など闘い続けて来ましたし、最近では、9条俳句訴訟、安保法制違憲訴訟、生保切り下げ違憲訴訟、年金切り下げ違憲訴訟等々にも取り組んでいます。

皆さまのご理解とご協力のほどお願いします。

弁護士 柳 重雄